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記事題目

「朝鮮開敎に一転機 皇民化運動にお西の用意」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1943年1月5日

本文

大東亞の建設にいよいよその重要性を認識されてゐる朝鮮に対して精神建設の要は基礎的な必須條件とされてゐるに鑑み、西本願寺朝鮮開敎敎務所ではこの昭和十八年を期に半島人敎化を特に強化することとなつた、即ち朝鮮佛敎界は右の点から總督府と朝鮮參十本山及び内地各宗派と合作で全朝鮮ぶ昨秋皇民化運動を展開したがこの運動は在鮮の内地佛敎に対しても従來の如く在鮮内地人の布敎のみをこととする方針を根本的の改変が要求される傾向があり、西本願寺の開敎敎務所もこの線に添ふために朝鮮人向の布敎所を各所に增設することになつて着々新計畫を進めてゐる、なほこの運動に最も早く着手してゐるのは會寧本願寺があげられてをり現にそこには鮮僧が數十名居り會寧本願寺を「本寺」とよび各地に末寺と称するものが數十ケ寺ある程でそれ等はいづれも鮮僧が朝鮮人を敎化の対象としてゐて成績をあげてゐるがかうした方法が平壌その他の地に續々と出來る筈でいづれにしても朝鮮開敎に一転機をもたらさんとしてゐる。

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