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新義真言宗智山派木浦教会所設立届㉞0372~0380

最初公開日:2022年10月14日

最終更新日:2024年5月3日 

0372

当木浦各国居留地務安通二丁目二番地ニ新義真

言宗智山派教会所設立認可ヲ得度旨

同派管理者見田政照ヨリ申請致シ且ツ同時ニ

布教者ノ氏名資格等届出候ニ付本日付ヲ以テ

認可ヲ與ヘ候条別紙申請書届書写

各壱通相添此段及報告候也

明治四十年四月二十日

木浦理事庁理事官代理

同庁副理事官 佐藤金助 印

統監府総務長官鶴原定吉殿


0373

教会所設立認可申請書

今般布教ノ為メ教会所設立致度候間御認可相成

度左記事項ヲ具シ此段申請候也

明治四拾年四月拾六日

愛知県海東郡南陽村大字西福田百九拾五番地平民

韓国釜山港大庁町新義真言宗智山派高野山常在布教師

新義真言宗智山派管理者 見田政照 印

木浦理事庁理事官若松兎三郎殿


0374

名称及所在地

新義真言宗智山派教会所

木浦港各国居留地務安通弐丁目弐番地

宗教ノ名称

新義真言宗智山派

管理及維持方法

長崎県壱岐郡香椎村大字可須五百拾番地平民

新義真言宗智山派五等布教師律師丸尾盛諒現年

弐拾八歳之レヲ管理ス

一 金四百八拾圓   惣収入年額

      内訳

      金参百圓   当教会所ニ維持金トシテ金壱

             千四百円ノ積金有之候處之レ

             ヨリ生スル利金トシテ収入ス

             ル年額ナリ

             壱ヶ月弐拾五圓ノ割

      金百弐拾圓  賽銭並ニ信徒ヨリノ施物トシ

              テ収入スル年額ナリ

             壱ヶ月金拾圓ノ割

      金六拾圓   本山ヨリ補助金トシテ下附セ

              ラルル年額ナリ

             壱ヶ月金五円ノ割

一 金四百八拾圓   惣支出年額

      内訳

      金百六拾圓  布教費トシテ支出スル予算ノ

             年額ナリ

             壱ヶ月約金拾参圓強


0375

      金参百弐拾圓 壱ヶ年間ノ生活費ノ予算ナリ

             壱ヶ月約金弐拾六円強

以上


0376

統発第一四七九号

教会所設立ニ関スル件

長官

木浦理事官宛

新義真言宗智山派管理者

トシテ見田政照ヨリ教会所

設立届出ノ件ニ関シ統発第

一一六〇号ヲ以テ及通牒置候

處今般木浦第八四号ヲ以

テ特ニ認可ヲ受ケシムルヲ要

セサルモノト其認議ヲ以テ御問

合ノ次第有之候得共右管理

者ニ選任ノ件ハ本月ニ当リ

認可セラレタルモノナルヲ以テ其ノ

認可以前ニ在テハ管理者ト

シテ詮議ヲ行フヲ得サルハ勿


0377

論規則第八条ノ期限ヲ経過

セシ今日ニ在リテハ前通牒ノ

通認可ヲ受ケシムルヲ要スル

儀ニ候条御了知相成度

此段及回答候也


0378

木理第八四号

木理第五六号ヲ以テ新義真言宗智山派管理

者見田政照ヨリ教会所設立届書及布教師

届書各一通ヲ添ヘ及報告候処本月十二日付統

発一一六〇号ヲ以テ教会所設立ノ件ハ客年府令

第四十五号第三條ニ依リ本官ヨリ認可ヲ與ヘ其

結果ヲ報告スヘキ旨ヲ以テ届書御返戻相成致

了承候然ルニ右教会所ハ従来当居留地ニ設置

シアルモノニ付同令附則第八條ニ依リ単ニ認可事

項ヲ届出テシムルノミニテ特ニ認可ヲ要セサル儀ト致

思料候尚ホ布教者モ同一理由ニテ認可ヲ要セサル

ヘク左モ見田政照ハ本月十二日管理者トシテ御

認可相成候趣ニ付認可前ノ日附ヲ以テ同人ヨリ

差出シタル届書ハ無資格者ノ届出ナルヲ以テ之ヲ

却下シ認可後ノ日附ヲ以テ更ニ届出テシムルヲ相当

ト存候右意見ニ基キ処分ヲ行ヒ可然ヤ尚ホ一応

伺貴見度候敬具

明治四十年三月十九日

木浦理事庁理事官若松兎三郎 印

統監府総務長官代理

統監府農商工務総長木内重四郎殿


0379

統発一一六〇号

教会所設立及布教師

届出ノ件

長官

木浦理事官宛

新義真言宗智山派管理者

見田政照ヨリ教会所設立及布

教師届出ノ旨木理第五六号

ヲ以テ報告相成候處右管

理者ハ本月十二日認可相成候

次第ニ付キ教会所設立ノ件ハ

客年府令第四十五号第三

条ニ依リ貴官ノ認可ヲ受ケシメ

ラレ其ノ結果御報告相成度別

紙返戻此段及通牒候也


0380

木理第五六号

新義真言宗智山派管理者見田政照ヨリ

教会所設立及布教師届出候ニ付別紙写

相添及報告候敬具

明治四十年二月二十七日

木浦理事庁理事官若松兎三郎 印

臨時統監代理

韓国駐箚軍司令官男爵長谷川好道殿

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